1. シンプルに考えよう
2006年03月28日
「保険に入ろう!」・・・
結婚したり、子供ができたり、あるいは知り合いから勧められて・・・などなど、きっかけは何にしてもそう考える時があります。
でも保険には、いろいろな種類の保障のほかに、掛け捨て型や貯蓄型、その組み合わせなど、考えなければならない要素がたくさんあります。
また、いろいろな保険を見て、「保険料が○○円なら掛け捨てよりも貯蓄型の方が得だな」などと考えたり、「あっちの会社よりこっちの会社の方が同じ内容で保険料が〇〇円安いな」などと考えたり。
しかし、たくさんの要素を一度に考えるとかえって分かりづらくなり、結局は勧められるままに入ってしまったり、面倒になって入るのを辞めてしまったり、なんていうことになっていないでしょうか?
まずは、簡単に、シンプルに考えていきましょう。
2. 生命保険はいくら必要か?
2006年03月28日
では、何かあった時の必要な保障額とは一体いくらと考えればよいでしょうか?
それぞれの家庭でいろいろな考え方があるでしょうし、
保険会社の営業員からも〇〇万円必要です・・・
と言われたり、迷うところですよね。
でも、ごくシンプルに、基本的な考え方をするとそんなに難しくありません。
つまり、今現在のあなたの家庭の生活をずっと維持していく、ということなので、
今家庭で得ている収入が、将来までそのまま続いたらいくらになるのか・・・
という風に考えるわけです。
3. 生命保険以外の収入は?
2006年03月28日
生命保険以外からカバーできる金額を算出する
前の「1億5000万円の保険に加入する」例を考えると、死亡保障のみで保険料が月2万2000円というのはちょっと高いかもしれません。
そうすると「1億5000万円は必要ないかな」と思ってしまいます。
しかし、最初に述べたことを思い出してください。
この段階ですぐに金額を変えてしまっては、保険に入る意味がなくなってしまいます。
生活のレベルを落とさないためには1億5000万円必要なのですから、この数字は変えずに考えましょう。
といっても、この金額はあくまでも基準です。
次に、この基準からどれだけ削っていけるか、考えていきましょう。
4. 医療保険はどれくらい必要?
2006年03月28日
医療保険も生命保険と同じ
次に、医療保険について考えてみましょう。
考え方は生命保険と同じで、「もしも病気になったらいくらほしいか」という観点から出発します。
病気で入院する場合、入院費や治療費といった医療費だけでなく、その間の生活費が必要です。
ここで大切なのは、医療費とその間の生活費は貯金でまかなえないか、ということを頭におきつつ、実際の医療費がどのくらいかかるかを見積もってみることです。
次の順番で考えるとわかりやすいでしょう。
5. 生命保険の種類とは?
2006年03月28日
主な保険種類
必要な金額がわかれば自動的に保険料が決まるので、あとは保険料との相談ということになりますが、この保険料は、保険のタイプによって異なります。
この保険のタイプをいろいろと目にしたときから
「保険は何かあったときに生活を維持するためのコスト」という保険の原則を忘れてしまう可能性がでてきます。
加入するなら掛け捨て型が基本でしたが、この掛け捨て型を「もったいない」と思ってしまうときがあります。
確かに、死亡保障の保険料だけで一生涯で数百万単位の保険料を払う場合もあるのですから、その金額があれば貯金もできる、年金もできる、と思うと目移りしてしまうのも確かでしょう。
ですから、現実的には、どんな商品があるのを知ってから、原則に立ち返る、というパターンで保険を検討するのがよいでしょう。
しかし、検討するにしても、今度は保険の種類が多すぎて混乱してしまうのもまた事実です。
ここでも「シンプルに考える」ことが重要です。
死亡保障のための保険には大きく分けて「定期保険」、
そして死亡保障もありながら、貯蓄性の高い「終身保険」、と「養老保険」があります。
終身、養老はどちらかというと、貯蓄の意味合いが強くなりますが(特に、死亡保障として養老保険が候補に上がることは少ないとは思います)、主な保険としてこの3つを知っておくと頭のなかを整理しやすいでしょう。
ここでは「定期保険」「終身保険」「養老保険」の3つの保険の大きな違いを把握してください。
6. 医療保険の種類とは?
2006年03月28日
医療保険の基本的な形
医療保険(ガン保険含む)も生命保険と同じで、まずは掛け捨てを基準に考えてみるとよいでしょう。
最近は、各社とも様々な種類の医療保険が発売されており、それぞれにパターンが違っていたり・・・と、
混乱してしまうこともあるでしょう。
しかし、基本的な形としては次の二つになります。
- 保険料が掛け捨てのもの
- ボーナスがもらえるもの
医療保険は、基本的には入院・手術・退院・通院・死亡保障(金額は低い)などがセットになっていますが、これ以外に考える要素がいくつかあるので、それらは後ほど見ていきたいと思います。
7. 保険料ってどのくらい?
2006年03月28日
生命保険の保険料
次にタイプ別の保険料を比べてみましょう.
保障金額1000万円、30歳、男性の保険料を算出しています。
ただし、タイプによって保障の内容が異なるので、一概には比べられないのと、保険会社や細かい種類の違いで保険料は変わるので、あくまでも参考としてください。
8. 貯蓄型保険の必要性
2006年03月28日
貯蓄型の保険はまったく意味がないのか?
必要なケース では、貯蓄型の保険はまったく意味がないのか、というとそんなことはありません。
例えば10年後に子供の教育費として300万円用意したい場合などは、10年後に300万円が満期金としてもらえる養老保険を設定すると、計画的な資金準備の一助になります。
当然保障として300万円を準備する価値もあるのですから、有効な商品選択とも言えます。
9. 生命保険のチェックポイント
2006年03月28日
保険の種類が決まったら、あとは保障内容と保障金額を決めて、もう少し細かく比較する際のチェックポイントを見ていきましょう。
保障金額と保障期間と保険料を計算して、期間中の保険料を比較する
保障金額は一生同じ金額にするのか、保険期間は1年にするのか5年にするのか20年にするのか、を考えます。
更新する場合は、保障金額をその都度引き下げていけば年齢ごとに上がる保険料をほぼ一定にできます。
また、保障金額が年を追うごとに自動的に低くなる商品や、毎年年金のような形で保障を得る商品もあるので、面倒でもいくつかのパターンの保険料の総支払い額を計算してみましょう。
保険会社、保険の種類によって期間や期間の刻み方などが異なります。
また同じ会社の定期保険でも、複数の保険がセットで販売されているものは期間を比較的自由に設定できる一方、単品は5年と10年だけ、となっている会社もあります。
10. 医療保険のチェックポイント
2006年03月28日
医療保険の支払い期間中の保険料を比較する
医療保険にも、終身型と定期型があります。
医療の場合は、死ぬまで保障が続く方が安心という見方もありますが、前述のように、保険料との相談に加えて貯蓄でまかなえるのかを考えてみましょう。
入院期間を比較する
医療保険の一般的な入院期間は通算で730日。
何回入院しても730日までは入院給付金が下りるというものです。
このほかにも1000日を超えるものもありますが、当然保険料は730日の方が安くなっています。
したがって通算730日というのはそのままでよいとして、今度は、1回の入院期間を考えます。
多くの場合、1回の入院について、730日までと120日まで、60日までなどから選べるようになっています。
連続して2年入院することもあると想定するのか、4か月程度と想定するのか、などの違いで保険料も変わってくるということです。
例えば60日までの保険に入っていて、1回の入院が4か月にわたってしまった場合、60日分は入院給付金はもらえません。
ここで保険料を見てみましょう。
カテゴリー:生命保険基礎講座