生命保険提案の大切で大きな意義
2006年03月27日
生命保険の提案には大きな意義があります。
まず、生命保険の販売の前に、きっちりとした提案をすることが肝要であると、生保機関長時代はうるさく言っていました。
保険に加入するかしないかはお客さまの選択です。
まずプランが良いかどうかを検討した後で、最終的に加入するか、しないかを決めていただければ良いことだと思います。
私は、ご加入のお願いはしませんでしたが、提案するプランを真剣に検討して頂くことだけは強くお願いしていました。
65才くらいまでは死亡の確率は低いので死亡保障は必要ない、という論調で机上の販売者の方たちは、生命保険を語ることが多かったように記憶してます。
しかしながら、本当にそうなのでしょうか?
確かに確率は低いのかも知れませんが、その確率が誰にでも平等に存在してしまう以上、様々な危険を視野に入れて、生活設計を立てていく必要があるかと思います。
以前こんな事がありました。朝起きたらご主人さんが、誰にも知られず冷たくなっていたという事態です。
急性心筋梗塞だったそうです。
事故であれば、損害賠償でも請求できますが、急病などは誰かに請求することは不可能です。
それこそ家族にはたいへんな損害・大被害となってしまうのです。
生命保険は、真剣に検討することに大きな意味があります。
真剣に検討すると、どうしても、家族の将来のこととか、夫婦の人生設計のこととかを考えたり、話し合ったりすることになります。
自分や家族の将来のことを考えるというのは、実はとても大切なことなのですが、普段は忙しかったり、照れくさかったりしてなかなかできないものではないでしょうか。
ですから、生命保険を提案することで、お客さまにその機会を持ってもらいたいと思っていました。
家族の生命保険を真剣に考えると、10年後・20年後に家族はどうなっているだろうかと想像します。
家族全員が10歳・20歳年を取るわけですから、お子様は成長し、お子様自身の人生を作っていくでしょうし、夫婦も共に年を取って2人だけの生活を始めているかもしれません。
また、親の介護をしている可能性もあり、同居の家族構成が変わっているかも知れません。
それで、自分や家族の将来のことを考えると、自分はどういう人生を送りたいかとか、子供にはどういう人生を送って欲しいかなどが、見えてきたりします。
生命保険は人生設計や人生計画を考えるきっかけになるのです。
それだけではありません。生命保険の必要保障額を真剣に考えると、ご自分が家族にとってどのくらい重要な人間かを再認識できます。
ご自分の存在価値が分かります。
また、お客様にプランをご検討いただくことによって、自分にとっても大変に勉強になり意義のあることなのです。
自分もお客さまと同じように1人の人間です。
人生のリスクもお客さまと同じ確率で降りかかってくる身なのですね。
お客様にご提案すると同時に、様々な人生模様について深く考えることにもなるのです。
お客さまの人生に対する考えを聞くことが、人生プランの参考になります。
真剣にご検討いただくために、生保セールスマンはお客様のことを、もっともっと知らなければなりません。
忌憚のない意見交換こそが非常に重要なものです。
保険に限らずですが、物は1回買って、それで終わりというものではありません。
むしろ買ってからのメンテナンス(手入れ)が重要です。
人間は有史以来ずっと変化してきました。進化してきました。
技術や制度も、めまぐるしく変化していますよね。
江戸時代の住宅に住んでいたり、馬車を使ったり、昔の服を着用している人はいませんもんね。
保険も同様です。
医療制度や技術の進歩に伴い進化してまいりました。
そして、これからも変化し続けるでしょう。
バブル終焉後、その社会情勢・経済情勢下にあって、皆が支出自体を真剣に考えるようになっております。
とても重要で大切なことです。
だからこそ、満足感の高い、そして納得いく買い物をするために、十分な情報収集とコミュニケーションが必要だと考えます。
保険に加入してそれでおしまい、ということでは無くて、タイムリーなメンテナンスこそが重要であることを、頭の片隅に置いて下さい。