資金運用のセオリー
2006年03月29日
世の中は不景気だというのに、次々と金融商品が発売されています。
金融商品を買うにも金がかかります。こんな時代に買う人がたくさんいるのでしょうか?…。
友人に言わせると「今は、銀行に普通に預けておいてもスズメの涙ほども利息がつかない、ため息も出ない。だからみんな少しでも良いところに預けようとするのさ」と言います。
そうかぁ・・、でも、そう言われてもやっぱり良く分かりません。
私に言わせれば、超がつく低金利時代だと言うのだから、金利の差などわずかで、金利の差がわずかなら結果もわずか…と思えてしまいます。
それでも資金が何千万もあれば、1%の違いが1年で何十万の違いになるのでしょうが、私が身近に感じる10万単位の金では、1年預けたところで千円単位の違いだし、月にしたら100円単位の差なら節約した方がよっぽど早い…と思ってしまいます。
そんな私でも簡単に納得できるマネープランの話がありました。
「お金を短期・中期・長期に分けて預けると良い」というプランで、まず、収入の内のいくらかを長い満期のものに預けます。20年満期や30年満期、または、60才満期や65才満期というもので、これは老後資金を作るためのものです。
次に、収入の内のいくらかを3~5年の満期のものに預けます。
これは、人生の途中で何か大きな買い物をする時の資金や病気をしたりケガをしたりした時の予備資金にもなるものですね。
そして残りを、いつでも引き出せる普通預金のようなものに預けます。
これは毎日の生活費に充てるもので、基本的に使い切っても良い資金ということになります。
“今月節約して少し余ったら、来月は少しぜいたくができる…”というもの。
こうしておけば、日々の生活もそこそこ楽しめて、何か大きなものが欲しくなった時にも少し蓄えがあって、老後資金もそれなりに準備できる。
金融商品を選ぶ時には、わずかな金利の差を気にするより、目的にあわせて「期間」で選ぶと良い…というマネープランです。
簡単明快で誰にもできそうな気がしました。
運用できる期間で、許容できるリスクが変わってきます。
資金は“いつ”“何のために”“どのくらい”必要なのかを明確に計画しておきましょう。
3年以内に出費予定の資金はリスクを取ってはいけません。5~10年程度先に見込む資金であれば多少のリスクを許容できます。
10年間寝かせておける資金であれば多少の勝負は許される可能性が高いですね。
ただし先物商品などリスクが桁外れに高いものは、手持ち資金の1/20以内に収めるべきでしょう。
上手に財産を形成して、防衛を図ってください。自助努力の時代は必至です。